第6回ワークショップ「八寸を作ろう」開催しました✨

2月15日 初午稲荷の祭りにちなんで初午茶会兼、ワークショップ「八寸を作ろう」を当店内藤陶器店にて開催いたしました。

初午とは

お稲荷さん(稲荷社)へ商売繫盛や家内安全等々をお参りしに行く古くからある行事です。

初午の日はお稲荷さんに縁の深い日で全国3万社(一説には4万社)あると言われる稲荷社や、各地で初午祭が行われます。

2月の1の午の日に執り行われるお祭りです。

平安時代の清少納言も初午参りに行った際の説話が残っていて、初午の日は古くから根付いています。

この初午祭りの趣向で茶会などの催しが全国で行われています。

五穀豊穣を願い根菜を三宝に狐が守神なのでお揚げさんと赤飯をお供えしました🦊

今回は長野割烹料理会会長をされております。歓在「かんざい」店主 渋谷明氏を講師としてお迎えし約30名の受講生の方々に講義と実践体験を行なっていただきましました✨

本日は、茶道茶事に使用する懐石料理八寸「はっすん」の体験 「初午」をテーマにお料理も作りました。

八寸「はっすん」とは

8寸(約24㎝)四方の杉で作った低いふちのある盆に盛りつけた料理を「八寸」と呼んでいます。

茶懐石料理では一汁三菜から預け鉢や強肴(しいざかな)などの献立が続きます。

そして、料理がひと段落したあとに亭主が酒の肴(さかな)として出す動物性と植物性の2~3品を八寸と呼んでおり、人数分を盛り込んで取り箸を添えた「取り回し」の形で出されます。

■ 3品の場合は海の物、山の物、里の物を盛り合わせます。

今回は三種、海の物は「白魚の喜焼」 山の物「梅にんじんの梅が香煮」 里のもの「狐面いなり寿司」
を作りました。

最初は渋谷氏の講義と実践をふまえ皆さまに拝見していただき、その後実践していただきました。

今回は家庭の主婦でもできるような素材や方法で行いました。稲荷のご飯はレンジでもできるようなものを使用し梅にんじんの煮物はあらかじめ煮たものを。

参加者の方々には煮る前のにんじんや大根などの飾り切りを体験していただきました。

茶道では普段は飾り切りはせずに隠し斬りを用いなるべく見せず飾らず素材本来の形を使います。
日本料理の世界では華やかに視覚でもお客様を楽しませるよう飾り切りの綺麗さ丁寧さは職人の腕前らしいです。

今回は日本料理のやり方で皆さまで飾り切りを体験していただきました。

大盛況で皆さまひとつづつ体験されました。

いなり寿司も狐の面のように握ってもらいました。寿司酢を指につけてご飯をいなりに入れて握る事がコツみたいです。

余り何度も握らずに一度で握るとよくできるとご教授いただきました😃

八寸に盛る形は今回は上に山の物 真ん中に山の物 下に海の物を置きました。

お流儀によって盛方、箸の形や大きさが違います。

裏千家では、八寸は杉生地 戸締めを向こう側を正面とし、山の物を右向こう、海の物を右手前に、箸は青竹中節箸を使用します。

裏千家の中節箸は元節箸や両細箸に比べ少し長いです。

里のものは格の高い正式な茶事の時に使われるそうですが今回は皆様にも試食していただきたく作りました🦊

試食後最後に抹茶とお菓子も用意しました。

本日の抹茶は南山園の金箔入り抹茶です。お正月期間限定の抹茶です。

お菓子は特製きんとん銘「春告」豆暦製を出しました✨

もちろん、初午茶会の抹茶体験もさせていただきました。

抹茶と普段と違った生菓子など合わせて500円で体験していただきました。

次回は4月25、26日と開催します。茶杓作り講習です。京都名工 海野宗秦先生をお迎えして行います。

段々と人気が出て毎回満員御礼🈵いただいております。早めのご案内をホームページsns上でもしていきますのでそちらもご覧くださいませ✨

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