高取焼水指は使いやすい
皆様こんにちは。
世の中はすっかりと秋模様。
空を見上げると夏の入道雲はどこかへと消え去り秋の空には赤とんぼが悠々と飛んでおります。
さて、本日は茶会やお稽古、茶事でも使いやすい高取焼水指のお話をいたします。
高取焼、茶道のお稽古をしている方々には聞きなれた焼物の名前だと思いますが
高取焼は九州、福岡県で焼かれている焼き物です。
少し赤い土に茶色い肌合いが特徴です。
時代や、作家の作風によっても高取焼は様々なバリエーションがあります。
始まりは、桃山時代、黒田長政が陶工を招いて焼かせたのが始まりと伝えられております。
小堀遠州の遠州七窯にも数えられる焼き物の一つです。
高取焼全てにおいていえることは大きさなどはございますが運び(置き水指)としても棚に据える棚点前にも使えるという
多様性に魅力があります。
また、茶道具の内最も重きを置かれる濃茶に用いる茶入に瀬戸焼が多いことから水指はほかの物を使う時に大いに高取焼水指は重宝されます。
こちらの作品は高取焼掛け分け水指 十四代亀井味楽作 鵬雲斎大宗匠箱書です。
釉薬が、左右で分けて色の違うものがかけてあり見どころの一つです。
十四代 亀井味楽(かめいみらく)
昭和6年8月6日生、 祖父 十三代味楽に師事
昭和31年 福岡県美術展 初入選以来連続入選
昭和39年 第十一回日本伝統工芸展入選 県展福岡県教育委員会賞受賞 (第十四代味楽襲名)
昭和52年 福岡市無形文化財工芸技術保持者認定受く 韓国技術調査に渡る(市文化課)
昭和58年 四国高松に於て個展、味楽窯三人展(三越本店 特設サロン)
平成8年 福岡市文化賞受賞
平成11年 福岡市教育文化表彰 国卓越技能章(現代の名工)
平成13年 黄綬褒章受賞
◇日本文化振興会名誉会員 日本工芸会正会員 福岡市無形文化財工芸技術保持者 米国センチュリー大学芸術学博士 福岡県美術協会委員 福岡文化連盟理事 陶芸教室各講師 朝日カルチャー陶芸教室 西日本天神文化サークル陶芸教室講師 岩田屋コミュニティー陶芸教室講師 日本陶磁協会博多支部支部長 福岡県文化センター陶芸教室講師
高取焼でも名工の亀井味楽作に蓋は京都の塗師、鈴木表朔が作っております。
箱書には裏千家十五代御家元鵬雲斎大宗匠の箱書きが沿っております。
箱書きとは、お茶宗匠、お寺のご老師などが名品に良き物として認められる認定のようなものを箱の裏に書き記したものです。
本当に良い陶工、良き物でなくてはされないとうことです。
箱には作品の高取水指 十五代鵬雲斎大宗匠の箱書きが沿っております。
お茶会、お茶事においては大いに重宝しますのでご参考にされてくださいませ。
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